第282話お金をもらえず、家から追い出された

「フィン・ジョンソン様、ようやくお電話がつながりました! エリ・ジョンソン様がお探しです。いまどちらにいらっしゃいますか? エリ・ジョンソン様が、すぐにお戻りになるようおっしゃっています」

執事は通話がつながった瞬間、ほっと息をつき、すぐさまそう告げた。

フィンは眉をひそめた。

なぜエリがそこまで必死になって自分を探すのか、見当がつかない。

まさか、帰って早々あんな言い方をしたことを後悔したのだろうか。

「わかった。すぐ帰るよ」

フィンは何気なく答えた。

やがて車はジョンソン邸の門前に滑り込んだ。

降りて屋敷へ入っても、フィンは急ぐ気配などない。気の抜けた歩幅で、のんびりと歩く...

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